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【中国語初心者】今から勉強を始める方向けにおすすめの本・参考書7選+α(カテゴリ別)

中国語はやはりメジャーな(この言い方はあまり好きではないですが)言語なので、本屋に行けばたくさんの教材が見つかります。

それと同時に、あまりにも本の種類が多すぎて、どれを買っていいかわからないというケースもあると思います。

今回は、これから中国語の勉強を始める人向けに、カテゴリ別に中国語の勉強をするためのおすすめの本を紹介していきます。

まず初めに、今回は本の種類を6カテゴリに分けています。

・発音を学ぶ

・総合的に学ぶ(文法・単語など)

・単語を学ぶ

・さらなる高みを目指す(中級以上)

・試験対策をする

この中で、最初の段階で必要となるのは上三つ。「発音書」「総合書」「単語本」はそれぞれ1冊ずつそろえておくのがよいでしょう。

もちろんいわゆる「総合書」を一冊買えば、発音や単語もそれなりに学ぶことができます。しかし、特に中国語に限って言えば発音は命。おまけ程度に学ぶのでは足りません。発音に特化した本を別に一冊買って読み込むのがおすすめです。単語も同様。総合書の索引らんにある単語一覧では、とてもスムーズには学習できません。

今回はそれぞれのカテゴリで数冊おすすめの本を紹介するケースがありますが、もちろん揃えるのは1冊あれば十分。何冊も買ってしまうのは、どれも中途半端になってしまい逆効果。少ない数の教材から集中して学んでいきましょう。

発音

中国語の発音完全マスター

改訂新版 紹文周の中国語発音完全マスター

改訂新版 紹文周の中国語発音完全マスター

  • 作者:紹文周
  • 発売日: 2003/03/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

中国語の発音教材の定番といってもいいのが、この中国語の発音完全マスターです。声調などの基本的な概念はもちろん、日本人にはなじみのない子音母音を口の動きを実際に確認しながら学ぶことができます。

発音は中国語を学ぶでうえで最初の壁になるトピック。声調・子音・母音、どれも欠かすことができません。発音を適当に終わらして文法や単語などを学び始めても、全く意味がありません。

実際に発音を勉強する際には、紙の教材だけでなく、ぜひYoutubeなども活用してみてください。かなり丁寧に発音の方法に書いてあるとはいえ、限界もあります。「中国語 発音」と調べれば、細かい発音の仕方付きの動画がたくさん見つかると思うので、それと一緒に練習してみるのがおすすめです。

総合書

中国語の入門

中国語の入門[最新版]《CD付》

中国語の入門[最新版]《CD付》

  • 作者:山下 輝彦
  • 発売日: 2016/08/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

これ以上ないような地味なタイトルと表紙で、とっつきづらく感じるかもしれませんが、まったくそんなことはありません。中国語の重要な文法事項が体系的に分類されていて、これ一冊を終わらせれば基本的には文法を網羅したといってもいいでしょう。

短めの例文が中心になっているので、単語を学びつつ、音読して口にも慣らしつつ、勉強することができます。

ただし、一部の文法トピックは簡単なようで感覚的に理解するのは大変です。例えば「就」や「了」など。こういった文法知識は、「覚えよう」とするのではなく、たくさん中国語に触れるうちに何となく「わかってくる」ものです。理解できなくてもあまり心配しないでください。

単語

単語帳として、ここでは2冊紹介します。どちらもHSK(中国語の国際試験)用なのに気が付くかもしれませんが、あまり気にしないでも大丈夫です。

別に試験に向けて勉強するわけでなくても、このHSK4級の1200語のラインというのは一つのいい基準になります。さすがに試験用の教材ということもあって、単語の説明や例文もしっかりとしています。すべての初学者におすすめできる単語帳です。

ちなみにHSKは1級から6級まであって、6級が最上級です。HSKの4級は上から2番ですが、そこまで難しくはありません。頑張れば半年で楽々取れてしまいます。

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HSKの4級というのが、大体「何となく中国語が喋れる」レベルだと思ってください(一つのボーダーだと思います)。

HSK1級~4級トレーニングブック

合格奪取! 新HSK1~4級 単語トレーニングブック

合格奪取! 新HSK1~4級 単語トレーニングブック

 

HSK基本語彙1級ー4級

音声ダウンロード 品詞別・例文で覚える HSK基本語彙 1級-4級

音声ダウンロード 品詞別・例文で覚える HSK基本語彙 1級-4級

 

どちらも、1級から4級までの合計1200語をまとめた単語帳です。どちらを選んでも大丈夫ですが、個人的にはHSK基本語彙1級ー4級の方がおすすめです。というのも、HSK1級~4級トレーニングブックの方は、単語がジャンルごとに分類されているものの、レベルがぐちゃぐちゃに入り組んでいます。つまり、1級の単語が来たかと思ったら次は4級の単語、なんてことがあるわけです。実際に使っていた時に少しやりずらかったので、特にこだわりがないならHSK基本語彙1級ー4級の方がおすすめです。

さらなる高みを目指す(中級以上)

中国語の勉強を始めたての段階で手を出す必要は全くありませんが、ある程度慣れてきて、もっともっと勉強したいとなった時におすすめの本を2冊紹介します。

聴読中国語

聴読中国語 (東進ブックス)

聴読中国語 (東進ブックス)

  • 作者:津田 量
  • 発売日: 2008/12/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

聴読中国語は、いわゆる例文式の単語帳です。各トピックに結構長めの文章がついてきて、そこに出てくる単語を順に勉強していくという感じです。

HSKのような試験対策に直接用いるのにはあまり向いていないかもしれませんが、文章の中で単語を学べる、自然に身についてくる、などのメリットがあります。

出てくる単語のレベルは結構高め。なので先ほど紹介した単語帳をある程度マスターしてから挑戦してみるのがよいでしょう。

口を鍛える中国語

[CD2枚付]新版 口を鍛える中国語作文-語順習得メソッド【初級編】

[CD2枚付]新版 口を鍛える中国語作文-語順習得メソッド【初級編】

  • 作者:平山 邦彦
  • 発売日: 2017/07/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

こちらはズバリ、中国語版瞬間英作文トレーニングです。瞬間英作文とは、その文字通り、日本語の短い例文を瞬間的に英語に訳すトレーニング。英語のスピーキング能力を鍛えるのに超有効なやり方です。それの中国語版だと思ってください。

中国語を勉強している途中に、「なかなか喋れない」といった壁にぶち当たることがあるかもしれません。そんな時は、この瞬間中国語作文トレーニングで、中国語脳を頭の中に作ってみてください。

試験対策

HSK公式過去問集

中国語検定HSK公式過去問集2級 2018年度版

中国語検定HSK公式過去問集2級 2018年度版

 

最後に紹介するのは、試験対策(HSK)用の教材です。中国語の勉強を始めて間もない段階から試験を意識する必要はありませんが、やはり将来的には受けることになるのがHSK(や、中国語検定)でしょう。

語学学習に試験対策を取り入れるのは賛否両論あると思いますが、個人的には全然ありだと思っています。というのも、間違えなくモチベーションアップにはなりますし、試験に向けて勉強するというのは、ある意味では正しい方向を向いていることになるからです。

もちろんこれらの過去問集は、HSKを受ける予定がなくても役に立ちます。自分の今の中国語のレベルを確認してみるという意味でもお勧めです。