【時間が足りない方へ】IELTSリーディングの時間配分法と時間を節約するテクニック
IELTSでは3つのパッセージ、40問を60分で解きます。1つのパッセージにつき、前後はしますが大抵10問~15問程度の問題が出されます。公式では、それぞれのパッセージに20分ずつの時間を費やすことが推奨されています。
1パッセージに20分費やすのは危険
何となく想像できるかもしれませんが、公式が推奨しているからといってそれぞれのパッセージに考えなしに20分の時間があると考えるのはやめたほうがいいでしょう。
これはどんな試験でも共通ですが、基本的に最後の5分は見直し時間ですので、実際に与えられた時間は55分と考えてよいでしょう。となると、20分は使いすぎです。
ただし「○○分使う」とは考えない方がいい
仮に55分を3で割って、大体18分ずつ使おう、と計画したとします(上の表でも例として示しています)。これ自体は悪いことはありません。
ただし、難しい問題があって行き詰った時に「まだ13分しかたってなくてあと5分あるからじっくり考えよう」というのはやめた方がいいです。その5分の思考は無駄になる可能性があるので、まだ13分でもどんどん次のパッセージに行くことをおすすめします。最後にまた戻ってくればOK。
コツ:どんどん先に進む
ということで、ここで大切になるのが長時間悩みそうになったらどんどん飛ばして先に進んでいくということです。たとえ自分のペースで時間が少し余っていたとしても、今使っていしまうより後のための貯金にしておく方が得策です。
おすすめの時間配分:1分+5分+残り時間
おすすめの時間配分は以下の3ステップです。
スキミングのやり方、問題確認のポイント、文章の読み方など詳しい解き方とコツについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
要点だけかいつまんで説明すると、結局のところは「時間が足りない」理由は文章を読むスピードの遅さに帰結します。といっても、ただ速く読めばいいのではなく、速く読み、かつ内容を一発で理解する必要があります。
またこちらは小手先なテクニック的な話になってしまうのですが、文章を読み終わり、さっそく問題を解いていく過程で、もう一度いくつかの段落を読み直して答えを探すことになると思います。その際に役立つのが最初の1分で行うスキミングと問題確認です。スキミングとは、いざ実際に読み始める前にパラパラっと段落の一部分を目で流し大体何を言っているのかを確認することで、問題確認は文字通り何が問われているのかに目を通しておくこと。
これらをしてから文章を読むことで、どこに何が書いてあるのか、またどういった内容に注目すべきなのかが分かりやすくなり、結果的にも時間短縮につながります。
1パッセージあたり○○分といった縛りは設けない
上で紹介した3ステップでは、最初の1分でスキミングと問題確認、次の5分で文章を読む、とまでは言及しているものの、全体で何分間を費やすかには触れていません。実はこれこそがおすすめの時間配分法です。
・時間に縛りは設けず答えが埋まり次第次に行く
・自信がない答えには印をして後で見返せるように
・時間がかかりそうなら飛ばす
時間に変に縛りを設けてしまうと、先ほど触れたように逆にその時間を意識しすぎてしまうきらいがあります。であれば時間配分は問題を読む段階までは意識して、それ以降はとにかくスピーディーに、というのがこの時間配分法のコンセプト。
もちろん第三問目まで一通り解き終わった後にまたもう一度(またはもう二度三度)戻ってくる前提なので、自信がない答えには印をして後でもう一度解けるようにしておき、時間がかかりそうなら飛ばして、それらの問題も後でまた解きます。