イギリス英語を身に着けたいならシャドーイングが一番!おすすめの教材も紹介
何となく魅力のあるイギリス英語
英語の本場、イギリス固有のアクセントはイギリス英語と呼ばれます。もっとも、ここで取り扱うのは中でも上流階級の国民が使っていたとされる「容認発音」ですが。
日本で一般的なのはアメリカ式の発音ですし、多くの教育機関や教材はアメリカ英語中心です。しかし、世界的にみるとイギリス英語も負けていません。イギリスを旧宗主国とする多くの国で話されているのはイギリス英語を基本としたものです。
そんなイギリス英語を魅力的に感じ、身に着けてみたいと思っている人も多いはず。ネイティブの間でも、上品な印象を受けるアクセントです。
イギリス英語には、文法・語彙・表現など多くの違いがありますが、今回はイギリス英語の「発音」に絞ってそのアクセントを身に着ける方法について見ていきます。
注意点1:基礎的な力を身に着けてから
イギリス英語を勉強しようとするのは良いですが、その特徴を十分に理解するためにはある程度の英語力が必要です。基本的な語彙や文法の知識が身についていない状態でイギリス英語に手を出しても、中途半端なまま終わってしまうでしょう。
はじめのうちは日本の主流で、教材も豊富なアメリカ英語から学習していった方がおすすめ。遠回りなようでも基礎をしっかり学んでおけば、結果的には早くイギリス英語を身に着けられると思います。
注意点2:イギリス英語といってもたくさんある
一言にイギリス英語といっても、その種類は多種多様。イギリスの国土はアメリカよりもかなり狭いですが、方言の種類はアメリカよりも豊富。
私たちがイメージするようなイギリス英語は容認発音と呼ばれるもので、使っている人口はイギリス人の3パーセントほどであるとも言われています。
イギリスの中でもスコットランド人の英語なんかは訛りもきつく聞き取りずらいですし、容認発音とはまた違ったイメージを受けます。
イギリス英語はシャドーイングで身に着けられる
いろいろ言ってきましたが、イギリス英語を身に着けるための勉強法としては「シャドーイング」が一番のおすすめです。
シャドーイングとは
シャドーイングは、お手本の音源を聞きながら、数秒遅れてリピートしていくという勉強法。リスニング力とスピーキング力をともに磨いてくれる効果的な英語勉強法です。
難易度も高く挫折しやすくはありますが、効果は絶大。王道中の王道です。
シャドーイングが最適な理由1:聞き入れたものを忠実に真似していく
シャドーイングは、聞き入れた音を忠実に真似していく勉強法。イギリス英語を実際に声に出して勉強することができます。話せるようになるために、実際に口を動かすという作業は必須。これらをお手軽にできるのがシャドーイングです。
聞き取った音をそのまま真似していくので正しい発音も身につきやすいですし、ただ発音の知識を身につけたりするよりも、実践にも活かしやすいです。
シャドーイングが最適な理由2:イギリス流の発音に慣れることができる
シャドーイングのもう一つの効果は、イギリス流の発音に慣れることができるということ。
慣れるだけなら聞き流すので十分じゃないの?と思われるかもしれませんが、それではあまり意味がありません。しっかりと「聞き取ろう」と思って聞かないと耳をイギリスの発音にならすことはできません。
シャドーイングはしっかりと音を聞き取ったうえでそれをリピートしていくわけなので、音そのものを集中して聞き取ろうという作業が必須です。
さらに、シャドーイングは耳から入ってくる音のみに注意を払い、目から入ってくる情報(スクリプトなど)は排除していくのも特徴。文章そのものの意味もあまり気にしません。
音読やオーバーラッピングなども「声に出す」という点から見れば優秀な勉強法ではありますが、シャドーイングはこれらとは違って「耳から」の情報のみから発声していきます。
目から入る情報量は多いので、スクリプトありだとどうしても耳を使わながち。耳からの情報のみを頼りにすることで、イギリス英語耳?を作っていくことができます。
おすすめ教材
BBC Learning English
BBC Learning English - BBC Learning English home page
イギリスの公共放送BBCの発音は、非常に綺麗な容認発音です。このBBC Learning Englishでは、英語学習者向けのたくさんの音源を視聴することができます。
BBC Learning English - 6 Minute English
しかも全て無料。これほどのクオリティのものを完全無料で手に入れることができます。イギリスの公共放送なので信頼性も抜群ですし、映像やスクリプトもしっかりとつけられています。
イギリス英語を聞く
こちらは、生のイギリス英語の会話文を多数収録したリスニング教材です。良い意味で、BBCのようなきれいな英語ばかりではないというのもポイント。少しレベルは高めですが、実際の会話でも絶対に役立つはずです。