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多読は適切なレベルを選ばないと意味がない!洋書の選び方を徹底解説

英語学習に大きな効果のある勉強法「多読」。そんな多読をいざ始めようと思った時に出がちな悩みが「どんな洋書を選べばいいのか」というものです。

世の中に洋書は溢れかえっていますし、自分にとって適切なものを選ばないと多読学習は進みません。

今回はそんな英語学習者のために、どのような本を選ぶのが良いのか、どのようなレベルのものがあるのかということについて解説していきます。

洋書の選び方

ポイント⑴:洋書の種類を選ぶ

世の中には多読用洋書と、一般洋書があります。

多読用洋書というのは、世界の英語学習者が洋書多読をするために作られたもの。学習をサポートするために、語彙量が書いてあったり、単語や表現を調節していたりしています。

多読用ではない一般の洋書は、英語学習者ではない一般人が読むことを想定されています。その分学習者にとっては親切でないような部分もありますが、数としては圧倒的多数を占めておりジャンルも豊富です。

肝心の洋書の選び方ですが、「多読用に作られた洋書」もしくは「児童向けの一般洋書」を選ぶのがおすすめです。

多読用の洋書は至る所で親切なので、はじめのうちはかなり助けられると思います。語彙数が書いてあることで多読の記録もつけやすいので、モチベーションも保ちやすいはず。

おすすめなのは「ペンギンリーダーズ」や「ラダーシリーズ」です。

Penguin Readers: Level 1 MOTHER TERESA (Penguin Readers, Level 1)

Penguin Readers: Level 1 MOTHER TERESA (Penguin Readers, Level 1)

 
イソップ物語 Aesop's Fables (ラダーシリーズ Level 1)

イソップ物語 Aesop's Fables (ラダーシリーズ Level 1)

 

また、児童向けの一般洋書も多読用の洋書に慣れてきたら読み始めてみると良いでしょう。多読用の洋書よりもレベルは高めですが、ネイティブの子供が読むようなものを実際に読めるので、本当の生の英語に触れることができます。

ポイント⑵:費用との関係

多読学習を進めていくうえで、費用というのは常に考えていくことになる問題でもあります。

一冊一冊洋書を買っていくのはどうしても費用がかかる、ということで電子書籍の読み放題サービスや図書館を活用して費用を抑えていく方法がおすすめ。

ここで注意したいのが、費用を考えるとなるとどうしても読むことができる洋書の範囲を狭めなければいけないということです。

読み放題サービスを利用する場合は読み放題対象の洋書オンリーになりますし、図書館を利用する場合は図書館に所蔵された洋書オンリーになります。

自分の読みたい洋書が読み放題になっていない...、図書館に所蔵していない...、ということはよく起こるので、気をつけましょう。

洋書のレベルについて

洋書の種類だけでなく、洋書のレベルそのものについてもしっかりと見ていく必要があります。あまりに自分のレベルとかけ離れたものを選んでしまうと、挫折の原因にもなります。最初は易しいものから読んでいき、徐々に難易度の高いものへ移行していきましょう。

洋書のレベルは、現段階の自分のレベルよりほんの少しくらい高いものを選ぶと良いといわれています。ちょうどその範囲に当たるようなものを選ぶのも大変なので、大まかで構いませんが...。

多読用図書の場合

多読用図書は、内容によってレベル分けがされていることが多め。例として、代表的な多読用図書のシリーズである「ペンギンリーダーズ」を見ていきましょう。

ペンギンリーダーズの洋書は、7段階にレベルが分けられていてそれぞれのTOEICや英検に換算したレベルまで書かれています。

www.pearson.co.jp

ペンギンリーダーズのレベルの目安はこちらで確認できます。本のタイトルにもその内容のレベルがかかれているので、そこで判断が可能です。

その他の主要な多読用洋書のシリーズも、同じような感じでレベルを見ながら読んでいけば大丈夫です。

一般洋書の場合

一般洋書の場合はレベルの記載がないことがほとんど。自分で内容のレベルを見極めて手に入れる必要があります。本を読んでみたけど難しすぎて自分のレベルに合わない...なんてことは起こりえます。

書店で一般の洋書を買う場合や、図書館で借りる場合は中身を少し見てレベルを判断することができますが、電子書籍の場合は中身の確認ができないものも多めなので気を付けてください(読み放題サービスを使えば気軽に読めますが)。

最後に

ここまで洋書の選び方とレベルについての解説をしていきましたが、多読は楽しんでやるものです。

自分が楽しめそうな本、面白いと思えそうな本を積極的に選んでいきましょう。はっきりいってしまえば、洋書を選ぶのに迷うのはとてももったいない時間の使い方です。

お金を出して買うのに抵抗があるならば、図書館に行ってどのような洋書があるのか見てみる、Kindle Unlimited(Kindleの読み放題サービス)の無料体験をしてみるなどとっつきやすいやり方から試していけばよいでしょう。

読んでいる途中でつまらなくなってしまった時も、これらを活用していれば気軽に別の本に切り替えられます(多読でつまらない本を延々と読むのは苦痛です)。