【シャドーイングは難しい】シャドーイングが難しくてできない人はまず「音読」や「オーバーラッピング」から始めるのがおすすめ
シャドーイングは難易度の高い勉強法
シャドーイングは、英語の音声を聞きながら後に続いてリピートしていくという勉強法。ぶっちゃかなり難しいです。リスニング力・スピーキング力上達に非常に効果的なのですが、何しろ難易度が高いんですよね...。
聞くという行為と話すという行為をほぼ同時に行っているわけなので、当然ながら高い集中力が求められます。せっかくシャドーイングを始めても、難しいと感じて挫折してしまうのも無理はないでしょう。シャドーイングは、ある程度の英語力のある人がさらにリスニング力やスピーキング力を高めるのに最適な勉強法です。
最初からシャドーイングはやらない
まだ基礎的な英語力がついていない段階ではシャドーイングでなく「音読」や「オーバーラッピング」を自分のレベルに合わせてやっていくのがおすすめです。
最初からシャドーイングにチャレンジするのは難易度がかなり高め。シャドーイング学習を始める前に、音読やオーバーラッピングを通じて話すこと・聞くことに慣れていくのが良いでしょう。音読やオーバーラッピングも非常に効果的な勉強法ですが、シャドーイングほどの難易度ではありません。
英語の上級者でも、シャドーイングをする前にスクリプトの音読をしてみる、オーバーラッピングをしてみるという人はいます。英語力が上がってきてからも活用できる勉強法です。
おすすめ勉強法①:音読
音読は非常に単純な学習法。一言で言えば「スクリプトを声に出して読む」これだけです。
具体的なやり方としては、自分のレベルにあった英文を用意してそれを読み上げていくといった感じ。それを何回も繰り返して暗唱できるレベルになれば効果はさらに増すでしょう。
シャドーイングは「聞く+話す」でしたが、音読は「読む+話す」の組み合わせ。聞いて話すことよりも読んで話すことの方が圧倒的に難易度は下がります。頑張って音声についていく必要ないので焦ることなく学習ができるのが特徴。
音読の効果は、やはり「スピーキング力の向上」です。英語を喋れるようになるための最初のステップは英語を声に出してみること。音読を繰り返すことによって英文がどんどん頭の中に蓄積されていき、実際の会話でも出てくるようになるはず。シャドーイングの前段階としてはとても優秀です。
音読の注意点
音読をするにあたって絶対に注意しておきたいのは「自己流の発音に陥らないようにする」ということ。
シャドーイングと違い、音読は聞きながら話すわけではありません。後からCDで発音を確認するなどの方法はあれど、声を出している間は完全に自己流の発音になりがちです。
細かい発音の違いがおろそかになってしまいがち。
音読の教材
シャドーイングの教材をそのまま音読に使っても構いませんし、ネット上にもたくさんの教材が転がっているのでそれを使うこともできます。音読に特化した教材もいくつかでています。
みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング(CD BOOK)
- 作者: 森沢洋介
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2009/11/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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英会話・ぜったい・音読 【標準編】?頭の中に英語回路を作る本
- 作者: 千田潤一,国弘正雄
- 出版社/メーカー: 講談社インターナショナル
- 発売日: 2000/04/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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やってほしいこと②:オーバーラッピング
オーバーラッピングは、「お手本の英語音源と同時に自分も発声する」という勉強法。スクリプトを見つつ、お手本に重ねる感じで声を出していきます。
シャドーイングでは「少し遅れて」発声しますが、オーバーラッピングでは「全く同時に」発声します。
オーバーラッピングは音読よりも難易度の高い勉強法で、難易度を表せば音読<オーバーラッピング<シャドーイング、といった感じ。
オーバーラッピングを続けていくことでリスニング力の強化はもちろん、正しい英語の発音やリアルな英語のスピードを身に着けることが可能。
シャドーイングの前段階としてオーバーラッピングから始めてもよいですし、一旦音読をやってみて慣れてきたらオーバーラッピングをやるのでも構いません。
オーバーラッピングの注意点
注意点というほどのことでもないですが、オーバーラッピングを始める前に一度スクリプトに目を通しておくのがおすすめです。
シャドーイングでもオーバーラッピングでも、初めて聞く文章をリピートしろというのは酷。一度スクリプトを見て大体の流れを把握してから取り掛かった方が効果も得やすいでしょう。
オーバーラッピングの教材
音読の場合は音声が無くても可能といえば可能でしたが、オーバーラッピングの場合は音声が必須です。さらにいうとスクリプトの文章も必要なので、音読に比べると教材集めに手間がかかるかもしれません。
オーバーラッピングに特化した教材は少ないので、シャドーイング用のものを利用するのがおすすめです。
最後に
シャドーイングは非常に効果的な勉強法ではありますが、初心者がいきなり手を出してしまうと難易度の高さから挫折してしまいやすいと思います。
その前段階である音読やオーバーラッピングに触れ、英語に慣れてからシャドーイングに取り組んでいくといった流れがおすすめ。
これらは勉強を始めるハードルも低いので、ぜひどんどんやってみてください。